ゼネコンとは?
ゼネコンとは、ゼネラルコンストラクターの略で、日本語では「総合建設業」と言います。
ゼネコン同士では、売上ランキングの格付けによる
上下関係が他業種と比べて厳しいそうです。
建物を建てるには、仕事を受注し、設計して、
積算、施工、完成後の管理など、様々な段階があります。
これら工事全体をすべて自社で行うのがゼネコンです。
日本には、ゼネコンとは別に、
建物を設計する建築設計事務所、
設計された建物がいくらで建てることができるかを
算定する建築積算事務所、
設計された図面通りに建物を建てる施工会社、
などの業種もあります。
これらの業種は、ゼネコンとは元請け・下請けなどの複雑関係にありますね。
ちなみに「ゼネコン」という形態の企業は、日本ではポピュラーですが、
世界で見ると珍しく、例えばアメリカにはゼネコンはありません。
ゼネコンのランキング
日本のゼネコン業界は、「スーパーゼネコン」と言われる超大手ゼネコンを頂点に、地場のゼネコンまで
ピラミッド構造になっています。
ランキング的には
スーパーゼネコン
↓
大手ゼネコン
↓
準大手ゼネコン
↓
中堅ゼネコン
↓
地場のゼネコン
という感じに格付けされています。
スーパーゼネコンと呼ばれるゼネコンは5社あり、
この5社の売上は、他のゼネコンと比べて別格ですね。
スーパーゼネコンとは、
鹿島建設・清水建設・大成建設・竹中工務店・大林組
の5社を言います。
どの会社も建設業界に興味がなくても、
一度は聞いたことがある会社名ですね。
その下に、大手・準大手と並びますが、
長谷川コーポレーション・西松建設・戸田建設・五洋建設などです。
スーパーゼネコンは、会社の規模だけでなく、格式も別格です。
どのスーパーゼネコンも歴史は古く、日本の歴史に現れてきます。
国家プロジェクト並みの大規模な建物は、
例外なくスーパーゼネコンが関わっています。
例えば、日本初の超高層ビルである霞が関ビルは鹿島建設。
関西国際空港は大林組で、東京都庁舎は大成建設です。
その他には、東京ミッドタウンは竹中工務店、
東京スカイツリーは大林組、国立代々木競技場は清水建設です。
ゼネコンの売上ランキング
ゼネコンの2012年度決算の売上ランキングを調べてみました。1位:清水建設 1,217,341(937,941)
2位:大成建設 1,085,624(825,439)
3位:大林組 1,085,1259(885,681)
4位:鹿島 1,069,925(745,925)
5位:竹中工務店 788,324(736,718)
6位:戸田建設 460,293(368,725)
7位:長谷川コーポレーション 411,436(275,988)
8位:前田建設工業 301,197(192,543)
9位:東急建設 221,015(179,514)
10位:フジタ 242,701(171,737)
ランキングのトップ10まで調べてみました。
数字は総売り上げで、単位は百万円です。
( )内の数値は、総売り上げのうち建築業での売上です。
単位は同じ百万円です。
売上、とくに建築業での売上を見ると、
スーパーゼネコンの5社が突出していますね。
スーパーゼネコンが「スーパー」と言われる理由が分かりますね。