トランス脂肪酸が多い食品の規制について

最新情報

トランス脂肪酸の概要については、
コチラの記事で紹介しました。

→ トランス脂肪酸とは?まずは基礎知識を身に着けよう!

ここでは、トランス脂肪酸を多く含む
食品についての規制について、
世界各国の事情と、日本の事情
説明したいと思います。

トランス脂肪酸についておさらい

おさらいですが、トランス脂肪酸は、
一定量を超えて摂取すると、
悪玉コレステロールが増えて、
心臓病や癌のリスクを高めるとされてます。

一般的な脂肪酸は、適量であれば
人体に必須の栄養素なので、
トランス脂肪酸は、一般的な脂肪酸とは
異なります。

トランス脂肪酸には、
天然のものと人工のものがあって、
牛や羊の肉や乳製品には、もともと
天然のトランス脂肪酸が微量ですが含まれています。

これらの天然のトランス脂肪酸は、
含有量が少ないため、あまり問題視されていません。

問題なのが、人工のトランス脂肪酸で、
これは「部分硬化油」を作る際の副産物として
生成されます。

部分硬化油は、マーガリンやショートニング、
コーヒー用クリームなどの原料になり、
部分硬化油を原料とする食品に
多く含まれています。

また、マーガリンなどの使用する
菓子パンやクッキーなどにも
多く含まれています。

トランス脂肪酸の各国の規制は?

では、トランス脂肪酸について、
国はどのような規制をしているのでしょうか?

まず、アメリカですが、2013年11月7日に
米食品医薬品局がトランス脂肪酸は、
「一般的に安全とはみなされなくなった」
との仮判断を発表しました。

この仮判断が正式な判断になると、
アメリカではトランス脂肪酸の使用が
禁止される見通し
のようです。

ちなみに、食肉や乳製品に含まれる
天然のトランス脂肪酸は
規制の対象にはなっていないようです。

また、アメリカでは、2006年1月から
加工食品の栄養成分表示に、総脂肪、飽和脂肪酸、
コレステロールに加えてトランス脂肪酸量の表示を
義務づけ
しています。

次にヨーロッパですが、
ヨーロッパで一番早くトランス脂肪酸の
規制に乗り出したのがデンマークです。

デンマークでは2004年1月から、
食品のトランス脂肪酸の含有量を
100gあたり2g以下に規制しています。

また、デンマークでは100gあたりの
トランス脂肪酸の含有量が1g以下であれば、
「トランス脂肪酸を含まない」
と表示してもOKだそうです。

トランス脂肪酸に対する意識が高いですね。

その他の国でも、カナダではアメリカと
同様にトランス脂肪酸の含有量の表示が
義務付けられています。

ドイツではマーガリンの使用が制限されており、
オランダでは、トランス脂肪酸を含む
油脂製品を販売禁止しています。

世界のいろいろな国で、
トランス脂肪酸に対する規制が進んでいます。

日本のトランス脂肪酸に対する取り組みは?

では日本の実情はどうでしょうか?

実は、日本では現在、警告はありますが、
トランス脂肪酸に対する規制は全くありません。

詳細な資料は日本の食品安全員会
コチラに公開(平成22年12月16日)していますが、

→ 食品安全委員会のトランス脂肪酸についてのファクトシート

要するに、日本では欧米の肉食文化と異なり、
魚食文化であるため、トランス脂肪酸の
摂取量は世界平均と比べて低く、その量は
人体に影響の出る量ではないことから、
現時点では規制の必要は無いという見解です。

具体的な数値をあげると、
トランス脂肪酸の摂取量は、
WHO(世界保健機構)では、総摂取エネルギーの
1%未満と勧告しています。

アメリカでの1989~1991年の調査では、
トランス脂肪酸の摂取量は、
総摂取エネルギーの2.6%とされています。

EU各国では、その量は1995年~1996年の調査で、
男性で0.5%~2.1%、女性は0.8%~1.9%
推測されています。

なので、WHO勧告の1%を超えているので、
規制が必要だったというわけですね。

それに対して、日本では、
平成19年の調査では約0.3%となっており
1%に満たない数値となっています。

従って、規制の必要は無いとなるわけです。

ただし、ファクトシートでも謳っていますが、
あくまで平均値で、個人のばらつきを
考慮していません。また、そのばらつきを
推測することはできないと記述されています。

マーガリンや菓子パンが好きな人は
結構いると思います。

また、普段からトランス脂肪酸の摂取量を
気にする人もたくさんいると思います。

なので、規制まではいかなくても、
トランス脂肪酸の含有量の表示
義務化することはやっていただきたいです。

食品メーカーにとってはコストが掛かる
と思いますが、自主的でも実行して
いただきたいですね。

企業におけるトランス脂肪酸に対する取り組み

最後に、企業におけるトランス脂肪酸
に対する取り組みを紹介します。

まずは、マクドナルドです。
アメリカのマクドナルドでは、
トランス脂肪酸フリーの調理油
現在急ピッチで切り替え中です。

この切り替えはアメリカのみで
日本のマクドナルドでは、未だに
従来のトランス脂肪酸を含んだ調理油
使用しています。

マクドナルドのフライドポテトには
結構な量のトランス脂肪酸が含まれている
とされています。

次に、ケンタッキーです。
マクドナルドと同じく、
トランス脂肪酸フリーの調理油
変更されています。

日本のケンタッキーでも、
トランス脂肪酸が少ない調理油への
変更がされているようです。

スターバックスでも、一時期は
トランス脂肪酸を含む食用油を
使っていましたが、その後全米6000店舗
にて、トランス脂肪酸を全廃する計画
なされており、現在ではトランス脂肪酸を
使用した食品はないと推測できます。

ただし、これも日本のスターバックスでは
なにもアナウンスされていません。

最後にミスタードーナッツです。
ミスタードナッツでは、2007年12月より、
トタンス脂肪酸を大幅に抑えた調理油
切り替えています。

こちらは少し安心かな。。。

企業においても日本における
トランス脂肪酸に対する取り組みは
遅れているようです。

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