岩波文庫とは?
岩波文庫とは、岩波書店が発行している日本語の文庫本叢書です。
主に古典的価値がある本を
多く刊行しています。
創刊は1927年(昭和2年)で日本で初めて
文庫本を発行しました。
岩波文庫を発行している岩波書店は
1913年(大正2年)創業で、
今年、創業100周年を迎えました。
「岩波書店」の看板の字は
夏目漱石が書いた字だそうです。
岩波文庫も創刊して90年近い歴史があります。
岩波文庫は、本を安価に流通させて、
より多くの人が手軽に学術的な本を
読めるようになることを目的として創刊されました。
最初に刊行は「万葉集」でした。
そんな歴史のある岩波文庫の中で
おすすめ本をまとめてみました。
岩波文庫のおすすめは?
個人的な見解も含まれていますが、ネット上でリサーチして探した
おすすめ本を紹介します。
まずは、歴代の販売部数のTOP3です。
●プラトン「ソクラテスの弁明」
●夏目漱石「こころ」
●ルソー「エミール」
戦前・戦後を通じて、
「ソクラテスの弁明」は160万部、
「こころ」と「エミール」は130万部
売れているみたいです。
次に、岩波書店が創業100周年に当たって、
「読者が選ぶこの一冊」と題して、
人気アンケートを行っていて、
そのアンケートでの岩波文庫部門での
TOP3を紹介します。
1位:夏目漱石「こころ」
2位:吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
3位:中勘助「銀の匙」
以下、「忘れられた日本人」(宮本常一)、
「古寺巡礼」(和辻哲郎)などが続きます。
1位の「こころ」は、歴代ランキングにも
入っていますね。

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こちらの過去記事でも
夏目漱石について紹介しています。
ぜひご覧ください。
→ 夏目漱石の読んでおきたい三部作
次に、2013年11月現在のAmazonでの
岩波文庫でのベストセラーです。
1位:吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
2位:プラトン「ソクラテスの弁明・クリトン」
3位:内村鑑三・鈴木範久「代表的日本人」
「ソクラテスの弁明」と「君たちはどう生きるか」は、
岩波文庫では外せないおすすめ本になっていますね。

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岩波文庫あれこれ
話は変わって、岩波文庫を楽しむための豆知識を紹介します。
まずは、帯の色です。
岩波文庫は、本の種類によって5色の
帯の色を使い分けています。
使い分けは
青帯:日本思想・東洋思想・哲学・宗教など
黄帯:日本の古典文学
緑帯:日本の近現代文学
白帯:法律・政治・経済・社会
赤帯:外国文学
になっています。
大型書店にいくと、岩波文庫の
数に圧倒されますが、大体の分類は
帯の色でわかりますね。
次は、実は歴史が古い岩波文庫ですが、
絶版は今までしていないということです。
つまり、創刊から現在までの全ての
本が販売されていることになります。
実際は、そんなことは不可能ですので、
「絶版」ではなく「品切れ」の状態だそうです。
リクエストの多い「品切れ」の本は、
毎年、復刊されています。
最近の復刊の例では、
・ルター「マリヤの讃歌」
・トルストイ「懺悔」
・スピノザ「スピノザ知性改善論」
などです。
過去の名作も、人気があれば
新品の状態で読むことができますね!